第71回日文研学術講演会

第71回日文研学術講演会

国際日本文化研究センター(日文研)は、研究活動の発表と日本研究の普及を目的に、教員による講演会を開催しています。

≪開会挨拶≫井上 章一 所長(日文研)

≪講演Ⅰ≫「和暦をコンピュータで扱う」関野 樹 教授(日文研)

歴史をはじめとする日本研究で扱われる日付などの時間は、月の満ち欠けに基づく暦に則った和暦が用いられてきました。一方で、コンピュータでは西暦に則って時間が処理されているため、和暦に則った時間は、そのままでは検索や並べ替えなどの処理ができません。データベースや解析用アプリなどのさまざまなソフトウェアが年号や干支、漢数字などを使って表現された和暦を扱うためのインフラ整備にまつわる研究や技術開発を紹介します。

 

≪講演Ⅱ≫「国際聖地としての日光東照宮」タイモン・スクリーチ 教授(日文研)

徳川家康は没後まず「大明神」として静岡の久能山に葬られた。翌年、遺体は日光に運ばれ、「権現」として再び埋葬された。権現とは本地仏がある神を意味する。家康の神名は東照、本地は薬師如来と決められた。久能山の明神社が権現社に改名される一方で、日光では新たな東照社が創建され、大昔からあった日光の万願寺が別当となった。二十年後、日光の社が再建された。後に万願寺は勅令で輪王寺となった。輪王寺が宮門跡寺にもなり、東照社は東照宮と改名された。以上は既によく知られている事実である。

本講演ではその背景に何があったのかを検討する。「東照」とはどういう意味を持つのか。そしてなぜ本地仏として薬師如来が選ばれたのか。

これらの問いに答えるために一つの具体的な事例を取り上げたい。陽明門の前に三つのオランダ製の灯籠が置かれている。これらは17世紀後半オランダ東インド会社が将軍に献上した物である。日本側とヨーロッパ側の記録から、この灯籠が東照大権現(旧家康)信仰の裏の意味を解き明かす鍵になると推測される。

 

≪司会≫フレデリック・クレインス 副所長(日文研)

基本情報

開催日2023年2月10日(金)
時間14:00~16:15(開場13:30)
場所国際日本文化研究センター内 講堂
(京都市西京区御陵大枝山町3-2)
定員定員250名、応募多数の場合は抽選
料金無料、ただし要申込
主催・共催ほか主催:国際日本文化研究センター(日文研)
PDF・URL等

URL:https://www.nichibun.ac.jp/ja/events/public_lecture/2023/02/10/

PDF等:http://culturehub.kyoto/bunka-iten/wp-content/uploads/2022/11/kohenkai_s003_20230210.pdf

申込期間申込締切:2023年1月13日(金)正午必着
申込方法【申込方法】
聴講をご希望の場合は、お申込みが必要です。
ウェブフォームまたはハガキにて、下記の通りお申込みください。

●ウェブの場合
以下のウェブフォームからお申込みください。
https://forms.office.com/r/c2tTrp2vxK

●ハガキの場合
(1)催し物名
(2)氏名(フリガナ)
(3)郵便番号・住所
(4)電話番号(日中連絡が可能なもの)
以上を明記のうえ、下記までお申込みください。
 
 〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
 国際日本文化研究センター 研究協力課 事業係

【抽選結果】
当落を問わず2023年1月末頃に、ハガキにてお知らせいたします。

【お申込みについてのご注意】
※お電話/FAX/メールでのお申込みはお受けしておりません。
※1回のお申込みにつき、1名応募できます。
※同一人物が複数回応募された場合も、1回のお申込みとして抽選します。
※応募時にご記入いただいた個人情報は、大学共同利用機関法人人間文化研究機構の関連事業のご案内に使用させていただく場合があります。
お問合せ先〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター 研究協力課 事業係
TEL: 075-335-2046
E-mail: kenkyo@nichibun.ac.jp
備考※発表は日本語のみです。
※本講演につきましては、当日のオンライン配信はいたしませんが、後日のインターネット上での公開を予定しております。

※以下の場合はお申込みの際にその旨お申し出ください。なお、ご希望にそえない場合もございますので、予めご了承願います。
・車いすをご利用されている場合。
・介助者とご来場されるなど、当日会場でのソーシャルディスタンスの確保が困難となる場合。
・手話通訳をご希望の場合。

※原則、お車でのご来場は、近隣へのご迷惑となりますので固くお断りしております。車いすを利用されているなど、お車でのご来場を希望される場合は、その旨、事前にご相談ください。
※本講演会につきましては、無料送迎バスはございません。
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