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嘉元3年( 1305)、 足利尊氏は源氏の名門である足利家に生まれ、鎌倉幕府の有力な御家人でしたが、 北条氏を討たんとする後醍醐天皇方に加わります。元弘3年( 1333) 4月 29日、 鎌倉幕府打倒と源氏再興を祈念した願文を丹波国篠村( 現亀岡市) に鎮座する篠村八幡宮に奉納して挙兵し、倒幕を成し遂げます。
その後、建武の新政から後醍醐天皇との対立を経て、建武3年( 1336)には「建武式目」を制定し、京都に新たな政権を樹立しました。初代尊氏から15 代にわたって約240 年続く室町幕府は、尊氏による篠村八幡宮での挙兵から始まったと言えます。
尊氏は本市にゆかりのある人物ですが、その生涯は、鎌倉幕府・後醍醐天皇・南朝方・弟直義・息子直冬たちとの戦いの連続であり、本展示会では尊氏の波乱に満ちた生涯をたどります。